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ここがあのHarvestのブログね・・・

エロゲとかアニメとかギャルゲとか主に感想を書いているところ

新世界より感想(アニメ版&漫画版)

種田梨沙さんが歌っている1クール目主題歌「割れたリンゴ」を聞きすぎた結果「アニメを見てみるか」という気分になったので2日かけて見ました。

実は当時「何この面白くないアニメ。1話で見るのやめとこ」と思って視聴を打ち切ったアニメだったのですが、今思えば間違いだったなと思う程良作アニメでした。 でも、逆に「見なくて正解だったのかもしれない」とも思うアニメです。

以下感想を書いていきます。


追記:上の方にアニメ版、下の方に漫画版の感想を書いています。





簡易目次

アニメ版

1話で切る」最近はこのパターンが多くなっていると思いますが「1話じゃ何もわからないんだな」と思わされるアニメです。

私の場合3話か4話辺りから面白くなってきたと感じました。


何が面白いのか」それは「終わりの良さ」です。 全部が全部とは言いませんが「一体ここからどうなってしまうんだ!」というところでEDが流れます。 今は全部放送が終わっているのですぐに次を見られますが、当時の視聴者はすごい悶々として放送を待っていたんじゃないかなと思いますね。 もちろん今まとめて視聴しても結構毎回「えぇ!?ここで終わってしまうのかい?」と思うことまちがいなしです。

もちろんAパート・Bパートも中々すごいのが多いです。 あまりに集中しすぎて唾を飲み込むことを忘れることすらあります。そして上でもある通り「もう終わりか」とも思うんです。 これは「新世界より」という独特な世界観に飲まれてしまっているんだなと実感した点でもあります。

これは「僕だけがいない街」や「ダンガンロンパ」とほぼおなじ感覚だと思えました。 両作とも画面にかじりついて見たり、プレイした作品ですので。

ただ、ずっと盛り上がりがすごいかというとそうではなく、1部から2部へ・2部から3部へ移る度にエンジンのかけ直しが起こります。 そこは2クールもある作品なので仕方ないですね。


新世界より」は12歳(1部目)・14歳(2部目)・26歳(3部目)の3部作で構成されています。 ここが私にツボに入った点の1つです。 キャラの成長が作中の特定の時期のみ(例えば1年)より、複数の時期にわたって長期的に描かれる。 これによりとっても作品の魅力が増して感じるんですよ。

なぜナレーションが遠藤綾さんなのか。 それに気がつけるのは最終話でしょう。




ここからは視聴終了後にめぐったサイトを参考にしつつ感想を書いていきたいと思うので、先に見ておくと内容の理解が進むと思います。

ラブコメは加速する(アニメ版) Twitter@95Kogikuna  フォロワーさんのブログより

Blu-ray8巻で貴志先生は「ただ、スクィーラはやがて気づいてしまった。人間の子供ひとりを手に 入れることが出来れば、世界を変えられる、と。そして彼は、甘言を持って2人に取り入り、 長い時間をかけて信頼を得た。そうした上で、ある日突然裏切ったんでしょう。 」と明言されていることを確認しました。

この作品を見て唯一「見なけりゃよかった・・・」と思った点がこれです。 「表では明確に描かれていない。しかし、暗にそういうことだと考えがつく」と思っていたことに裏付けが取れた形です。

守と真理亜は2部目で「どこか遠くへ」行きました。 この時点からスクィーラは二人を囲っていた。そして、ある日突然子供を取り上げて人間たちとの立場を逆転させるための道具としようと育てていた。

呪力がある二人はその時どうしたのか、呪力がある人間にスクィーラはどうやって子供を取り上げたのか。 二人の生死は? 色々疑問はあるけど、あの図書館もどきから情報を得たとすればどうにでもなる気がする。


次に上記のサイトの「IV.神とマリアとメシアとヨセフ」について触れてみる。 作中で「悪鬼」と呼ばれる脅威が終盤襲い掛かってくる。 それは、上で触れている真理亜と守の子供であり、バケネズミ側からは「メシア」と呼ばれるものでした。 さて、メシアとはつまり救世主ということです。 人からすれば悪い鬼である。つまり、恐ろしい存在・脅威。 バケネズミ側からは救世主と呼ばれる。 なんとも面白いこととは思いませんか?


終盤スクィーラは「私は人間だ!」と裁判中に言い笑われ、無限地獄の刑を言い渡されて人間側から喝采される出来事がありましたね。 そこでの人間側の反応は短いですが「人間に楯突いた者にふさわしい。当然だ」という感じがしました。

そして、その後人払いをしてそっとスクィーラを殺してあげる優しさ。 彼女はすごい人間ですね。

ちなみに「私は人間だ!」とスクィーラが裁判中に言った意図は「お前たち人間とバケネズミと呼ばれるものには何の変わりもない。 本来はお前たちと対等であったのだ」という感じがしなくもないです。 神だなんて間違っても言わない気がします。 なぜなら彼らは本来は対等な人間同士であったとわかっているからです。 神(1段上)の存在である必要はなかったのでしょう。


さて、ここからは伏線について触れてみたいと思います。


最初の面白さの山場である図書館もどきと出会う場面

スクィーラと出会い逃げ出した後の言動

呪術を使えるようになって村に戻ってもバレていない

2部で二人が行方知れずとなり骨まで見つかること 

これらが序盤から散りばめられていて、終盤つながっていく。 この伏線の張り方の凄さはココ最近で一番すごいと思える。 やはり、作品には「えぇっ!まじかよ!?」という驚きがあると面白い。

まさか、バケネズミが最初の4大集団の呪術を使えない集団をメインに遺伝子いじられた存在とか思いつかないでしょう。

スクィーラは・・・まあ最初から怪しい感じがしてましたね。 あそこまですごい平気抱えているとは思っておらずびっくりですが。

あれは富子さんが見逃してたんですねぇ・・・ 1班だけ色々してたってことはそんな前から適性が分かっていたのだろうか。

二人の骨が見つかりますが、提出はすぐだったのかな?ちょっと経ってからだったのかな? 富子さんは「100%本物」と断言してましたが、本当にそうだったのか・バケネズミの技術(図書館もどぎ由来)がすごかったのか。


これだけ伏線を組み立てられ、明かされるのはとても気持ちが良いです。



おわりに


スロースタートなアニメですが、終盤はその独特な世界観に飲まれ面白さを感じること間違い無し!な名作アニメだったと思います。

確かに演出や作画がイマイチだったかもしれません。 しかし、それを上回る面白さがここにあります。



新世界より 評価:A+





漫画版


この「新世界より」という漫画を見たのはアニメ視聴から約2週間ほどでした。


多くの基本ストーリーや設定・流れなどなどはアニメと変わらずですので多くを省略します。


序盤は基本の流れは同一なものの、起こる時間やそこにいる人などが違っています。 瞬のシーンなど違うやつは違いますね。 ミノシロモドキに出会う時期もそうですが。

また、序盤のつまらないと思われるシーンも無くなっています。(または短くなっている)


中盤・終盤も基本的な目的や流れは同一なものの、アニメ組としては結構驚く流れとなったりしていました。

真理亜が「処分対象」となったり、東京に上陸する際「全人学級」の二人がくっついてきたり、バケネズミの大軍が押し寄せてきたりなどはアニメ版にはない描写でした。

特に最後の式典が「北米へ(悪鬼や業魔の)調査に行く為」というのになっています。 ここに新見が隊長として出てくるのはいい流れだと思えました。

これが漫画版独自なのか原作よりなのか。 原作がもう手元にあるので確認したいと思っています。



「アニメ版」と「漫画版」その1番の違い。 それは心理描写の細かさです。

アニメも漫画も(おそらくは)原作もこの物語は「早季の回想」という形で進行していきます。

つまり「早季視点」で進みます。

「おいおい漫画版も早季の回想って形なら”心理描写の細かさ”ってどういうことだよ」

そう思われたかもしれませんが漫画版の場合、基本はそれですがしっかりと「真理亜の感情の揺れ動き」や「思っている」ことも挿入されてきます。

守を真理亜がなぜ好きになったのか。その瞬間も描かれています。

真理亜に限らず心理描写がアニメ版より深く、アニメ版では描かれていない辺りも補完が可能です。(もちろん細かいストーリーに違いはあるので参考程度にですが)



さて、結論づけていうと「漫画版新世界より」は最高です。 正直アニメ版よりお話の出来はいいんじゃないかと思っています。 漫画という媒体ならではのフォントでの演出もそうです。

もちろんアニメ版にはアニメ版の良さがあります。声優さんの気持ちがこもった演技を漫画では感じ取ることが出来ませんからね。

お互いがお互いを補完しあういいメディアミックスだったと思います。


評価:S