タイトル通りPS2で発売された「SuperLite2000恋愛アドベンチャー Ever17 ~the out of infinity~ Premium Edition」の感想を書いていきたいと思います。
しかし、Never7と違って各ルート個別に感想書かないでまとめて書いているのでちょっと雑かもしれません。
Never7+Ever17の真相について触れている場合があるので全部終わってない方はいますぐ戻るボタンをおしましょう。
もくじ
序章-Never7との関連-
Never7参考ページです。
Never7の「キュレイシンドローム(妄想が現実へ影響を及ぼす)」や「ループと言う設定」にえらく引っ張られてココ編やるまで色々なことに気が付かなかった。もしくは、違う終わり方を想像していました。 空がAIだと分かった時が特にそれですね。 まあ、空ルートの例の「ピグマリオン」と対して変わったことではないですが・・・w(どちらも非現実的すぎるので)
また、CVのトリックのおかげで男3人のことも同一人物?時間跳躍?とか始める前は思ってたり・・・(少し始めれば否定できることだが
Never7のトムの話はうっすらとしか覚えていなかったので、他の感想サイトを見て「あぁ・・・あった気がする・・・」という感じです。 確かトムと病気の女の子がいて、その子の見舞いへトムは行っていた。そして、トムは「病気を治す力がある」と公言していた。 そして、妹が死にそうになった時にキュレイが発動して家族からも信じられたんでしたっけね。(あやふや)
正直に言えば物語の複雑さはEver17が高く、中だるみ感が少ないのはNever7で、ギャルゲーとしてはどっちもどっちじゃないですかね。 まあ、ギャルゲとしかプレイしている人はあんまりいないと思うので某想君よりはいいんですけど。
1章-攻略時間&順・システム・曲&BGM-
攻略時間&順
攻略時間は約38時間ほど。 OPの登場順につぐみ→空→優→沙羅→ココで攻略。
システム
当時のKIDシステムなのでほぼ不満なくプレイすることが可能です。 ショートカット・クイックセーブ・ロード時に画面のプレビュー表示等ほぼ不満なく揃っております。
ただ、雑音や音が変になっている箇所があるのでそこは残念かな・・・
曲&BGM
いつもの阿保さんミュージックで安心です。 メモオフの曲とほぼ変わらんじゃないか!と思う曲がないわけじゃないけど、当時の作曲ペースを考えれば仕方ないことですね。
主題歌の方は千代丸さんが関わっているので安定の良曲です。
2章-ルート別のシナリオ感想&キャラ感想-
つぐみ√(武視点)
正直やり終わった時は「どこがGoodENDなんだよ!武死んでるじゃねーか!」という感じでしたね。 まあ、これが正史じゃないとあとに続かないので当然っちゃ当然なんですが、クリア後は「選択肢間違えた?」と思ってもう1回やりました。
メモオフもそうだけど、ヤッてる感がテキストで伝わるというアレ。(エロゲで出せばいいじゃんと思ったのは秘密
あと、そんな簡単に抗体生成出来るのかとか、潜水艦の浮上のために張られていた伏線が使われているのはすごいなーと思ったりとかしましたかね。 Never7の1√目優夏√よりはSFっていうか科学面は出てきてますね。この導入は悪くない。
つぐみさんは浅川悠さんが演じられていて、はまり役だと思います。
空√(武視点)
そっか。体を持たないAIかー。 どう終わるんだろ?と思ったらまさかの心中ENDという。「どこがGoodEndなんだよ!武死んでるじゃねーか!(2回目」
ヒロインとしてはつぐみ<=空という感じになりました。 実体を持たないゆえの嫉妬にはFGOの清姫ちゃんに通じる可愛さを感じました。 怖い?ハハッ!「想われる」って素敵なことデスヨ。
ここでYに関する説明がありますね。 まあ、説明的には難しいと思ったけどNever7と同じく「要は」という説明が理解できればオッケーだと思います。
しっかし、RSDってすごいなぁ。
優√(少年視点)
最後の優が二人いるのを見て「(優春)こっちのほうが好み・・・」と思ってしまったが、どうやら俺だけじゃないらしい。
さて、話は前後してしまうけど「34年」やら「秋」とか様々な今考えるとわかりやすい伏線を大量にスルーしていたなーと想わされる√でした。まあ、その分ココ√での衝撃大きかったから問題はない・・・はず。
そりゃ父親が死んでる時期と生まれた時期が咬み合わないわけだって感じですね。
「ん?武編と脱出方法が違うな。おかしいぞ?」とはこの辺りからなんとなく思ってました。IBFまで行きませんし、空のデータが有る部屋へも行けません。 ココ√のBWの発言から、BWが出てこないからそのまま脱出となったのかなってのが「今思えば・・・」という感じ。
あと、最後の船に乗っている際の少年の髪色と成長にも違和感を感じたものの次の√へ進んでいました。
正直に言えばそんなに好きじゃないけど、優春37年verは結構好き。
沙羅√(少年視点)
まさか少年の妹とはなぁ。びっくりした。 最初エレベーターで会った時様子がおかしかったのは確信が持てなかったからか。
最後の水中からの脱出は無理があるように思えなくもないが・・・ まあ、あの子の子供ならってね。
なんで武√では出なかったんだろうと思ったけど、そりゃそうだよな。あっちじゃ生まれてないもの。
ってか、沙羅(とつぐみも)絶対ヤラれてるんじゃないかと思うと「ライプリヒてめぇ!」ッて感じに。
恋愛シュミレーションゲーム(大嘘)な√と言われても仕方ないけど、そもそもinfinityシリーズが恋愛重視な感じのシナリオじゃないと思うので言うべきじゃないかと・・・ SFやストーリーのギミックを楽しくゲームだと思いますし。
お兄ちゃん・・・ってなった後はすごい変化だけど、それも悪く無い。
ココ√(両視点)
「こいつはスゲェ!」というのが正直な感想。
コメッチョの電波的な意味でも、その隠された意味でも、怒涛の伏線回収的な意味でもです。 コメッチョは割と笑えてる人もいるようなので、好みに合うかどうかはその人次第か。 私は合いませんでしたが。
色々「ん?」となる違和感はあったものの、まさか17年後の34年に同じ状況に意図的にされてるなんて思いませんよ!(武視点は17年・少年視点は34年であり、つぐみの態度がおかしいかったりする)
首謀者は優春かとおもいきや、実はBW自身がこうなるように仕組んでたという衝撃。もちろん、実質的な事は優春と桑古木がこなしていたわけなのですが。 優春はよくそれに従ったなーというのと、桑古木は報われないなーと思うものの、その仕掛けには驚きびっくり。
優春も生に執着してクローン(優秋)を作るとはねぇ・・・ Never7のクローン作成理由より驚きだよ。
17歳の感覚なのに、16歳の娘と息子と少し変わった妻を持つ武君うらやま・・・
視点が交互に入れ替わってた時は「???」となって私の脳の処理を超えました。 すごい演出だよなぁ。
主人公は声無し立ち絵なしというのはギャルゲ・エロゲでは一般的です。それを使ったトリックはNever7と負けると劣らないトリック内容ですね。
ドイツでは年と月日の表記が違うとか正直「知らんがな」という感じじゃある。ドイツ企業との合弁みたいなので当然っちゃ当然ですが、警告音ドイツ語にする意味とは・・・
最後の天国を持っての潜水はバカとしか・・・「潜水艦待てよ」って優の言葉聞いてより思ったなぁ。 さすがに無理があるのでは。
どうでもいいけど「ピロピロピンポンドォーン」と「スーパーめくりんちょ」がNever7やってるとくすりとくるかな。
コメッチョに私は耐えられなかったので・・・
終章-まとめ-
これはいわゆる「最後の瞬間のためにつまらないシーンをプレイする」というパターンのゲームだと思うけど、そのつまらなさを超えた先の怒涛の伏線回収には驚きしか出ない。
「そして明日の世界より――」と似た感じカナ。 ただ、あっちは特別なギミックはないけれど。
しかし「ADV史に残るゲーム」と言うのは過大評価すぎる気がしなくもない。いいゲームだと思うけどね。
Never7より横のつながりが強いのは素晴らしいの一言。 ただ、各ルートの面白さはあちらが上か。
このバージョンのパッケ絵の男はだれだ?と疑問に思ってたんですが、これ本物の武ですよね・・・ いやぁ、すごいゲームだよ。
Ever17 ~the out of infinity~ 評価:A