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メモリーズオフ6 〜T-wave〜 黎音√感想

続いてメモリーズオフ6 Complete内のメモリーズオフ6 〜T-wave〜をプレイしています。3番目は鈴代 黎音(稲穂鈴:一応反転)です。




もくじ

正直、あまり期待してなかったので3番目でしたがその予想は裏切られた形となりました。

ストーリー部分が長いのでもくじを用意しています。

攻略時間

8時間ほど

ストーリー

志雄はりりすに押し切られる形で黎音にマンションの1室を短期で貸すことに。 行き倒れたところを助けてくれたお礼+住む場所を貸してくれたお礼を含めてご飯を作ることが約束される。

ある日志雄は風邪を引いてしまう。 その志雄を看病してくれる黎音。 お見舞いにくれる智紗ちゃん&りりす。 バイクで智紗ちゃんを送ってくれる黎音。その際智紗ちゃんは仮お付き合いということも話してしまう。

志雄が数日休んでいる間智紗ちゃんが志雄の仕事を代行してくれてたらしい(有能)

志雄黎音がラジオを聞いてるか確信がないが、ラジオにて謝罪の意を伝える。

新しい小説のプロットが通りお祝いをする二人。そこで、徐々に見えてくる黎音の過去。

次の日志雄の過去も徐々に明かされる。志雄の母が幼き頃亡くなったこと・死後数年で父は新しい女と関係を持ったこと・父と関係は悪化しその結果父親が出て行く形で別居をしたことが志雄によって黎音へ語られる。

さらに、志雄母は志雄が9歳の時に海で溺れた「女の子」を助けて死んでしまったことも発覚する。

信とふみで出会う。しかし「鈴代 黎音」の名を聴いた瞬間彼はすぐに逃げようとするが、あえなく捕まる。 なんと彼らは姉弟であった。「鈴代 黎音」 本名「稲穂鈴」だったのだった。

(りりすは1回引っ越していたらしい)

黎音への恋の自覚をしてしまった志雄。叶わないと思っても黎音へ想いは向いているのだ。 そんな状態で智紗ちゃんとの仮のお付き合い状態を続けるわけにも行かず、告白されたあの公園で関係の終わりを告げる。 智紗は「志雄はりりすが好き」だと思ったが、志雄から黎音が好きだと告げられ混乱する。

りりすからそのことにについて詳細を求められ、仕方なく話す志雄

黎音がもうじきここを引き払うことを聞いた志雄は焦って告白。 しかし、黎音に「年齢差」を理由に断られてしまう。 

黎音と送別会する志雄。 そこで、黎音から行き倒れた理由は昔好きだった人の結婚を知った結果、バイクをずっと乗り続けて行き倒れてしまったことが発覚する。

翌日志雄が起きると黎音の姿はない。「顔を合わせると名残惜しくなるため」早朝にこのマンションを発ったようだ。 ショックのあまり志雄は文化祭の準備にいくのもやめてしまう。 昼ごろ智紗ちゃんが志雄を迎えに来る。 ここで、智紗ちゃんと関係が改善される。

智紗ちゃんを傷つけることになっても、想いは黎音にあった。 「年齢差」程度で諦めきれるのか?というりりすにはっぱをかけられる。(BADに行くとりりすのテンプレツンデレが見れる・志雄の成長も) 

実は、黎音が書いている小説は「年齢差のある二人の物語」だったのだった。 

(チケットを渡した上で)文化祭へのお誘いメールを送り、黎音が来ることを祈る。 黎音も悩んだものの志雄のクラスへ行き、志雄と話す。

場所を変え、志雄と話をする黎音。 実は、黎音は学生時代に先生を好きになり「年齢差」を理由に断られた過去があったのだった。 そんな過去がある手前素直に「年齢差」のある恋を認めるわけにはいかなかったのだ。 しかし、志雄も想いを自覚したため簡単には諦めなかった。 結果として、志雄は「黎音の気持ちがつくまで待つ」ことを選択する。

志雄がマンションへと戻るとそこに黎音が返ってきていた。 新しく始まる生活。

問題点・評価点

問題点


私自身はそれほど問題視していないものの「ヒロインと結ばれるのが遅い」という指摘をよく見ました。 しかし、「年齢差」がテーマにある以上容易に読めますし、どうせFDでイチャイチャは見れるんですから怒ることじゃないでしょ。

志雄が謝罪をするのに使うアイテムが「ラジオ」ということ。 黎音が聞くかもわからないのに、ラジオのメールで謝るってのは少しおかしな話。 採用されるかもわからないのに。(大した事ないメールで異様な採用率誇ってるけど)

どこで惹かれたかよくわからない点。 風邪の辺りなのかな?

気持ちの整理が付くのが早い。 せめて、志雄が高校を卒業した後とかにすべきだった。 小説家が高校生と付き合うのはスキャンダルになりそうですし、これは早すぎるという感じがします。

評価点

志雄が智紗ちゃんとの関係を終わらせる時、智紗ちゃんは相手がりりすだと勘違いして納得しようとします。 しかし、志雄が相手は黎音だと言うと智紗は混乱します。 他の方の感想を見ると「智紗のキャラクターが統一できていない」ということを見かけます。しかし、よく考えてみましょう。
出会って2週間の年上の女性に好きな人(仮お付き合いではあるが)を取られた」と思ったら「塚本君がそういうなら仕方ないね」で終わるでしょうか? 「私のほうがずっとずっと先立ったのに」とか言ってもおかしくないと思いますよ。 クロエ先輩や結乃はどうなんだ?って思うかもしれませんが、クロエ先輩√の場合は智紗ちゃんを振ってからクロエ先輩と関係が進みますし、結乃の場合も同じくというかよりきっちり振りますし。 智紗ちゃんも伝えられたすぐは混乱したけど”「振られちゃった」と寂しく笑うだけ”とりりすから伝えられます。
何がいいたいのかって言うと「智紗ちゃんもそんな怒らない・動揺しない聖人君子ではない」ということです。 もちろん、悲しまないということではありませんが。 つまり、私にとっては新しい智紗ちゃんの一面を見れたのでプラスと考えています。

それに繋がることですが、「智紗ちゃんが志雄に告白した公園」で「志雄が智紗ちゃんとの関係を終わらせた」点もいいことだと思います。 始まる場所も終わる場所も同じにしているのはいいことだと思うんですよ。

更に繋がるけど、リリスが相手なら「ちゃんと友達でいられるから」と言ったり、「3人の関係がどうなるとしてもずっと友達ででいようって」とか智紗ちゃんへの好感度と罪悪感を抱かざる負えない台詞がてんこ盛りです。

ストーリーの全体的流れがよかったと思います。「まさか・・・?」と思わせておいて、後半「その通りでした」と暴くのはいい感じでした。私でも「まさか」と感じましたので。 過去をごまかしたり、「試しもしないで断るほうがひどい」とか、年齢差を理由に断るものの自らは年齢差のある小説書いてたりとか、行き倒れた本当の理由は好きな人の結婚を知ったからとかつながった瞬間は面白く感じました。

1で設定はされていた信の姉の設定も「今頃持ってくるか」という批判があるのようですが、「回収してくれるだけありがたいでしょ?」って思いますけどね。 投げっぱよりはよっぽど評価出来ますよ。 もちろん遅いとは思うけど。

志雄の父親に関することが分かった点もこの√ならではでしょうか。 母の死後数年で新しい女と関係を父親が持てばそりゃ中学生の志雄も傷ついちゃいますよね。結果父親が出て行く形になるわけですが、本編中にそのことが進展します。 要は「父親と新しい母親」という問題なわけですが、その問題に対する黎音の答えを要約すると「嫌いなら嫌いでいいじゃないか」ということですからね。 まあ、「無理に整理を付ける必要はない。(気持ちの整理をつけるまで待てばいい)」というよく考えれば黎音√そのものの答えですねこれ。

志雄母についての新しい情報もここで開示されます。 志雄母はどうやら「志雄が9歳の時に海で溺れた女の子を助けて死んだらしい」です。 最初「智紗ちゃんかな?」と思ったんですが、これりりす・・・?1回引っ越しているというのも気になりますし。 まだわからないですね。


恋愛は確率でするもんじゃないだろ
志雄の言いたいことは分かるつもりだ。・・・というか、すでに口にしたも同然だね。だけど、それは錯覚だよ
べ、別に!ただ、あんたが落ち込んでると、こっちまで気が滅入るから、ちょっとフォローしてやろうと思っただけ
3人の関係がどうなるとしてもずっと友達ででいようって」・(志雄・黎音・りりす・智紗)の名台詞は頭に残ってます。

前後しちゃうけど、黎音への想いを自覚した後の智紗を傷つけると分かっても黎音を選ぼうとしたということも評価できる点でしょう。 もちろん約束通り文化祭終わりまで(黎音への想いを自覚したまま)仮のお付き合いを続けてもいいでしょう。しかし、それは智紗に結果的に裏切ることになります。想いは自らに向いていないわけですからね。

まとめ


あまり期待していないヒロインだったため、最後に回したがそれは間違いだったと思わされました。 シナリオの出来は結乃・クロエ√と比べると抜群によかったです。 しかし、攻略後キャラが好きと言える状態になったとはいえず、いわゆるキャラ補正はほぼありません。(逆に言えばシナリオの出来をストレートに見れるということですが)

ギャルゲー」として考えると少し怪しいですが、「メモオフ」と考えるといい√だったと言える出来だと思います。

キャラB シナリオ A+ 総合 A

黎音√を5日前ほどに終わらせましたが、智紗ちゃん√へはまったく進めていません。 それの感想は今週中くらいかなぁ。